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「学び to キャリア」編集長の伊藤智子です。
メディアをスタートさせるにあたり、「学び to キャリア」に込めた想いを書きたいと思います。
「自分がなぜ学ぶのか」という問いに対して、自分なりの答えと出会えるメディアを創りたい
「学び to キャリア」という名前は、「学びとキャリア」そして「学び to(トゥ) キャリア」からきています。後者は、“学びがキャリアに生きる・つながる”、という意味です。
人生100年時代、学び続けることが大切、と言われます。リカレント教育という言葉も広まりました。でも、「実際に自分は何を学べばいいのか」「学ぶと人生はどうなるのか」ということを、具体的にイメージすることは、意外に難しいかもしれません。
生徒、学生と呼ばれる立場にある10代、20代の人はもちろん、かつて生徒や学生だった人(つまりみんな)は、「この勉強に意味があるのだろうか」「なんのために学ぶのだろう」ということを、1度は考えたことはあるのではないでしょうか。
自分はなぜ学ぶのか、という問いに対して、自分なりの答えと出会うためのメディアを創りたいという想いから、この1ページがスタートしました。
かくいう私も、20代後半で大きな転機が訪れるまでは、「多くの時間を学びに費やすのは学生まで」と思い込んでいた一人でした。もちろん、仕事に関係したことは勉強していました。でも、キャリアをもう一度ゼロからやり直せるような、人生を再スタートさせられるような学びが社会人でもできる、いや、いつからでもどこからでもできる、ということは、実感としてわかっていませんでした。
「若い人を応援したい」という夢を見つけて
ここで、「どんな人がこのメディアをスタートさせたのか」を知っていただくために、簡単に私の自己紹介をさせていただきます。
私は現在、大学受験向けの学習塾(東京都品川区の学習塾Dear Hope)で、塾長として仕事をしています。塾が掲げるテーマは、「大学受験のその先へ」。単に大学に合格すれば良いと考えるのではなく、大学受験という機会を通して、自分のこれからの人生・学ぶ意味・自分を社会にどう生かしていきたいか、を考えていこう、というメッセージを発信しています。
この学習塾は、30代半ばで起業して、自分でつくりました。
私には、高校生の時、日記を書きながら、「なぜ受験をするのか」「何をするために大学に進むのか」を考えた時期がありました。その時にぼんやりと見つけた夢が「若い人を応援したい」というもの。そういう仕事ができる自分になるために、ひとまず一生懸命勉強しようと思い、東大の教育学部で学びました。
大学在学時には「学習支援ボランティア」と「塾講師のアルバイト」に打ち込み、卒業後も教育に携わりたいと考え、ある小さなスタートアップの小規模な学習塾に就職しました。
内定をいただいていた難関大学合格実績No.1の大手ではなく、小規模の塾を選んだのは、「高校部の立ち上げをやってみないか」と打診をいただいたことがきっかけです。自分がイチから何かを作る経験は貴重だと思いました。何より、近い距離で直接、塾生と関われることが魅力でした。「自分はここに骨をうずめるのだ」という強い思いを持って就職しました。
勉強を教えることを通して、塾生の夢を一緒に追っていく仕事には、やりがいも喜びもありました。けれど、「立ち上げ」の仕事は無限にありました。初期はスタッフの数も足りていなかったことから、ほとんどすべての仕事を一人でこなさなければいけない時期が長く、常に時間外労働は200時間超え。月に1回も休みがないこともザラでした。
キャリアの挫折と、自分の仕事づくり
塾の高校部は順調に成長し、スタッフも増え、20代の終わりには部長職までさせていただきましたが、結局は体調を崩し、職場を去ることに。悲しみと喪失感、挫折感でいっぱいででした。その後も数年間、なかなか体調が回復しなかった私は、「もうこれで私のキャリアは終わってしまったのだ」と思いました。同年代の友達が、まさに活躍しだしたその時に…。
私にとっての仕事は、人生そのものでもありました。だから、もう人生は終わってしまったのだと思ったことさえありました。少なくとも、私が願う「自分が社会の中で役立つことができる人生」が。
でもそこから、遠回りをし、もがきながらも、少しずつ自分の仕事をつくってこれたことは、かけがえのない経験になりました。
「学びは、人生をやり直す力にもなる」ということが心から分かったのも、その期間でした。
このメディアで実現したいこと
私は、少しずつ回復する中で、「人が働く」ということについて、ちゃんと知りたいと思いました。自分の経験を無駄にはしたくない、という想いと、「働く」ことについて色々と知った上で、若い人ともかかわりたいという想いがありました。そして、社会保険労務士や産業カウンセラー、キャリアコンサルタントといった資格を取得しました。資格取得は決して順調な道のりではありませんでしたが、それはまた別の機会に。
いま、そうした資格を全面的に使って仕事をしているわけではありません。けれど、一生懸命に学び直すことで得た価値観は、いまの教育の仕事の根本になっています。
それは、
◆「いつからでも、どこからでも、学ぶことで新たな自分と出会うことができる」
◆「学ぶことで、未来をひらくことができる」
という考え方です。
だから、「学ぶことって、一人ひとりの大きなチカラになるよね」ということを、発信し共有する場所を創りたいと思いました。そこで、たくさんの「学ぶ人」と出会い、その想いを聴いてみたいと思いました。学ぶことが仕事の肥やしになったり、生き方の変化につながったりする現場をもっと見てみたいし、伝えたいと思いました。
さらに、かつての私のように、働き方や仕事について、真剣に考え、また悩んでいる人がいたら、この先、自分はどうしていくのか、ということを考えるヒントを届けたいと思っています。
「なぜ勉強するのか」「この先、自分はどうしていきたいか」という問いは、一人ひとりにとって、とても大切なテーマだと思います。このテーマに向き合うために、役に立つメディアを創っていきたい。
これが、メディアをスタートさせてみた、今の私の気持ちです。
もしかしたら、このメディアの記念すべき1記事目を読んでくださっているあなたにも、お話を伺う日がくるかもしれません。もしこのメディアの方向性に共感していただけたら、その時は、ぜひよろしくお願いいたします。
それでは今後の記事もお楽しみください!





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